2018年

2018年 · 28日 12月 2018
 分身ロボットオリヒメは、吉藤健太朗さんが主宰するオリィ研究所が開発したロボットです。身体が動かない人、不登校になった人など、孤独に陥り外に行けない人が、分身ロボットオリヒメを現場に置き、遠隔操作でその場の活動に参加します。カメラで状況を見て喋り、顔や手や体を動かすので、その場で活動しているのと変わらない体験ができます。仕事も可能で、オフィスのテレワークやカフェの店員の仕事などが試みられています。 吉藤さんは病弱のため、小学5年から中3まで不登校で引き籠っていました。その時味わった、言葉を失うほどの強い孤独体験がオリヒメ開発の原点になっているそうです。 人は自分の役割を得る中で、自分の存在を感じ認めることができます。物理的に社会に出れない人が、今のままの位置で役割を持ち社会参加できるのは画期的なことです。今の社会は、大多数の身体が動く人、動ける人に沿って作られてきました。どのような人の在り方にも対応できる社会を作ることが、これからの私たちの課題ですが、オリヒメはその課題を大きく前進させてくれました。 今度は心が動かなくなった時を考えてみましょう。大きな不安に襲われたり、自分を否定する気持ちが強くなった時、人は孤独感を抱え心が動かなくなります。この辛さから逃れるため、人は酒やギャンブルなどに逃避をすることもありますが、根本的な不安が消えることはありません。心の苦しみは身体の苦しみほど外に表れず、個人が抱え込んでしまうことも多いものです。本当は、この心の苦しみをもっと共有することが、互いの理解や助け合い、そして対立のない社会につながるのではないでしょうか? さて、この孤独感・不安に寄り添ってくれるロボットがあればいかがでしょう。人が今まで味わったこの苦しみをすべてデータで持っていて、どんな苦しみにも共感してくれるロボット。決して責めたり評価したりせず、ひたすら寄り添ってくれるロボット。そんなロボットがあれば、傷ついた心が少しずつ癒されて、再び動き出せそうです。これってもしかしたら、ドラえもんの大人版かも知れませんね。夢物語のようですが、心の存在にもっともっと光を当てて研究していけば、いつか可能な夢ではないでしょうか。 オリヒメが身体が動かない人の分身ロボットなら、こちらは心が動かなくなった人を温めるロボットです。名前はとりあえず、オリヒメハートはいかがでしょう。
2018年 · 11日 12月 2018
 久しぶりに人に会った時、相手の名前が出てこないことがありますね。顔も覚えていて、どんな人かも分かっているのにです。そこで「いやー、お久しぶり」なんて言っているうちに思い出すこともあります。もちろん年のせいもあるのですが、それにしても視覚の記憶や体験の記憶はすぐ戻るのに、名前の記憶は違っているようです。名前はあくまで相手のもの、私たちとの体験でできたものではないからでしょうか。 私たち日本人は、ある苗字の家に生まれ、その下に自分の名前をつけてもらいます。(一般的には、苗字と名前を合わせて名前と言います)つけた人の想いや期待がこもった名前を、日々呼ばれながら成長するのです。その名前を自分なりに受け容れて自分を作って行くのがほとんどでしょうが、いつまでたってもしっくり来ない、それどころか嫌いという場合もあります。つけてくれた人を受け容れられないと、名前も受け容れられないこともあるでしょう。名前を受け容れられないと、自分を受け容れられないことにもつながります。こうなると自分を肯定できず、人生が生き辛くなります。しかし、よく考えれば、戸籍に登録するかどうかは別として、名前は与えられるだけでなく、自分で自分につけていっても良いのです。 人だけでなく私たちは、日々、ものや行為に名前をつける作業を繰り返しています。例えば、朝なかなか起きられなかったら、これを「朝寝坊」という名前で呼びます。しかし朝寝坊の内容は人それぞれです。勉強で夜更かしして朝寝坊した、飲みすぎて起きれなかった、憂うつで起きたくなかったなど、一人一人違いますね。他者に伝えるには「朝寝坊」で十分ですが、自分の中では具体的な内容が大事です。自分に対しても「朝寝坊はダメだ」だけで済ませていると、同じことを繰り返します。先の例では、勉強の仕方、酒の飲み方、憂うつな気分などと向き合うことが必要だからです。それぞれの問題に名前をつけられれば、問題と向き合って行く第一歩になります。例えば「〇〇しながら勉強」、「だらだら酒」、「仕事に行きたくない気分」など。この名前の付け方だと、どれにも現実が苦しくて逃げたい気分があるかも知れません。そうすると、今の現実が自分にとってどうなのか、検討してみることが必要になります。 テレビ、ネット、新聞、書物と言葉が氾濫している時代です。その中で、借り物の言葉ではなく、自分の言葉で名前をつけていくことは、ますます大事なことになるでしょう。周囲に呑み込まれず、自分と向き合い、自分の想いを大切に生かしていきたいものです。
2018年 · 17日 11月 2018
 これは、ドイツの若い哲学者、マルクス・ガブリエルが唱えている考え方です。 現在38歳。あの資本論のマルクスと、天使ガブリエルの組み合わせの名前も壮大ですが、哲学者らしからぬ語りの軽快さも魅力です。名付けて「哲学界のロック・スター」、スケボーでテレビ局のスタジオに登場したりします。...
2018年 · 25日 9月 2018
 浦島太郎伝説は、日本のあちこちにあるようです。古くは日本書紀やお伽草子にも登場する物語です。 あらすじはご存知でしょうが、簡単に書きます。...
2018年 · 05日 9月 2018
 『リンゴ追分』は美空ひばりさんが歌った1952年の歌、『花束を君に』は、宇多田ヒカルさんが作詞作曲して歌った2016年の歌です。その隔たりは何と64年、半世紀以上という長さです。...
2018年 · 21日 8月 2018
 以前のブログで、私たちの中には主役と演出家がいて、両者が協力して人生という劇場を営んでいるという話をしました。今回は人生という劇の中で取る役割について考えてみましょう。...
2018年 · 01日 8月 2018
 天岩戸神話は、私たちにはなじみ深い話です。...
2018年 · 06日 7月 2018
 19世紀の末に発表された、あまりにも有名な物語です。 ジキル博士は、薬によって全く別人のハイド氏という、衝動性に任せた凶悪な人格になる方法を手に入れます。ジキル博士は、両方の人格を行ったり来たりして、楽しんでいました。しかし、だんだん薬のコントロールが効かなくなり、ハイド氏からジキル博士に戻れなくなって悲劇的な結末を迎えます。...
2018年 · 16日 6月 2018
「あの子を探して」は1999年の中国映画です。...
2018年 · 20日 5月 2018
 雨が降り続いた後の晴れ上がった青空は、今までの鬱々した気分を吹き飛ばしてくれます。お天気一つで、私たちの気分はすっかり変わりますね。 ところで、昔から作るのが難しい焼き物として知られているのが青磁です。色は黄、青、緑などの幅がありますが、追い求められたのは青い色です。...

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