心のバランス

心は穏やかにありたいもの。心のバランスが崩れ、心乱れた状態は苦しいものです。

心のバランスが崩れると、感情とそれをコントロールする考えの関係がうまくいかず、感情が抑えられなかったり、反対に感情を失い、いくら自分を鼓舞しても行動できなかったりします。

心はこのように、感情と考え(思考)がバランスを取り合いながら維持しています。

このような心は、例えば、自分にとって大切な人、大切なもの、大切な誇りなどを失うことがあると大きな危機に陥ります。自分の一部を失ったような大きな不安、怒り、悲しみが襲ってくるでしょう。

このような感情に対し、これまでの考えでは対処できません。それでも対処しようとすると、自分のせいで失ったのだと自分を責めたり、事実を否認したりすることになります。

心の危機は大きなけがと同じです。自分を受け入れてくれる環境で、ゆっくり時間をかけ、癒していく必要があります。

大きな不安や怒り、悲しみなどあって当然なのですが、それを受け入ることができる新たな思考を作るには、時間と支援が必要なのです。