終わらない不安

生きていく上で不安はつきもの。大事な行事の日は晴れるだろうか、遠くへ行った家族は無事帰ってくるだろうか、体調が悪いのは何か病気にかかったのではないかなど、不安は次々に湧いてきます。しかし、心配したものの何事もなく終わるのが大半です。

ところが、終わることなく付きまとう不安もあります。例えば、幼少時大事な親を失い、支えてくれる人もいない環境ではいつも不安です。孤独感とともに、また同じようなことが起きるのではないかという、不安感がいつもあります。

その不安感を一人では持ちこたえられず、常に身近で支配できそうな人を引き付けて不安感に巻き込むこともあります。不安は連鎖し、身近なその人も同じように不安を持つようになります。終わらない不安が人生の中心にあって、それに本人のみならず周囲も振り回されているとも言えます。

 

本当はまず不安と向き合うことが必要なのですが、不安は手強いものです。一緒に向き合ってくれる人を探し、時間をかけて向き合いましょう。終わらない不安を抱えてきた自分の人生が見えてきます。