私たちがこの地球上の毎日生きていられるのは、地球が突然壊れることはないという安心感があるからです。
しかし突然の地震や台風、津波などの災害はその安心感を打ち砕きます。そして災害がもたらした破壊と復旧の困難に苦しみ、安心感が覆され不安に怯える日々が続きます。周囲の理解と支援なしではとても立ち直れない苦しみです。
ところで、心の中もこのように壊されることがあります。例えば、親が親の役割を取れないと、子供は安心感のない心を抱えて生きることになります。
大きな災害のような出来事、例えば親の暴力、出奔、死亡などが生じると、子供の心はさらに大きな不安にさらされます。災害に襲われた時と同じく、周囲の理解と支援が必要なのですが、目に見える災害と違い、理解や支援はあまり得られないことが多いのです。
これは、家庭内のことは周りからは見えにくかったり介入しにくい上、子供も助けを求めることができないことが多いのも一因と思われます。
この結果、子供は心の傷が癒えることなく不安を抱えて生きることになります。この不安な心が周囲に投影され、この世は安心感が乏しく不安に満ちた場所になります。
一言でいうと愛情が乏しい世界で、この状態が続くと自分に自信が持てず罪悪感を持つようになります。この罪悪感は自分を責め否定するため、それがまた不安につながります。
自分を苦しめるばかりの罪悪感は害こそあれいらないものですが、これをなくしていくには愛情が必要です。苦しいと言って声を上げ、受け入れてくれる場所や人を探すのも、自分に対する愛情の始まりです。
