強い不安は私達を支配して離さないものです。ある時に味わった不安に、生涯支配されることもあり得ます。
幼少時に味わう不安、例えば親が不安が強く、子供が思い通りにならないと不安を覚え不機嫌になったり怒ったりすると、子供は不安になり親の機嫌を損ねないように努めます。この結果、相手の機嫌を損ねないことがこの人の行動指針になりやすいのです。
家庭などの集団で大事なのは、世代間の境界線、役割とその遂行、日常生活のルール、禁忌事項などで、こういう要素が組み合わさって、集団は成り立ち続いて行きます。これらの大事な事項が守られることで、その中にいる私たちは自分をのびのび表現できるのです。行動指針は相手の機嫌ではなく、自分の欲求や考えになります。
集団の大事な要素、役割やルールなどが乏しいと、不安が生じた場合に対処できず、不安の解消のために誰かを支配し、コントロールしようとしたりします。不安な相手にコントロールされると、相手の機嫌に合わせようとしたり、逆に相手をコントロールしようとします。こうして不安とコントロールが繰り返され、集団は行き詰まって来ます。役割やルールなど大事なことが明確でない集団では、不安に支配されこのようなことが起きがちです。そんな集団から離れ、不安やコントロールを手放せば、自分の欲求を中心に生きて行く道が見えてきます。
