自分を育てる

私たちは社会や家族という集団の中の一人です。個人と言いますが、人とのつながりあっての個人なのです。

子供時代の私たちは心身ともに成長していきますが、それも人のつながりに守られて成長できるのです。

ところが子供時代に、守られるよりも、家庭の安定や不安の解消の役割を担ってしまうことがあります。

両親が安定した家庭を作れず、互いを攻撃したり無視したりしている場合、いい子になって融和を図ろうとしたり、問題を起こして両親の目を自分に向けさせようとします。親などの不安が強い場合、子供は相手に合わせることで相手の不安を解消しようとします。

このように、自分を育てる大事な時期に自分をすり減らして家庭の融合や安定を図るのです。

幼く庇護してもらう存在だからこそ、自分という領域が育ちます。庇護と安心感がなければ、自分は育たないのです。

自分が育たないまま大人になると、社会で行動するのに必要な基準が乏しいため、周囲に合わせて行動するようになります。不安が強く、自分を叱咤激励して何とか動かそうとします。

このままでは行き詰り、うつになったり、不安を紛らわすため何かに依存するようになります。

 

安心できる環境で自分と向き合い、自分をもう一度育てる必要があります。同じ境遇の仲間と率直に話し合ったり、自分を責めることなくゆっくり話を聞いてもらえる環境があれば、自分はまた育って行きます。