ドナルド・トランプ氏が2025年二期目のアメリカ大統領になって以来、ニュースで彼の話題が出ない日はないと言ってもよいくらいでしょう。
各地の戦争を終わらせると言って交渉に乗り出しますが、必ずアメリカや自身への利益を付随させます。戦争を終わらせるのも商売と同じでディール(取引)なのです。これまでアメリカが損をしてきたと言って、同盟国でもお構いなしに高関税をかけます。以前の大統領がもらったノーベル平和賞を自分も欲しがります。自国の防衛のため他国の領土をよこせと要求します。
これまでの常識では考えられないことが、日々トランプ氏の口から発信されます。
一体この人は何を求めているのでしょう?
トランプ氏が初当選した一期目、彼のプロフィールに、好きな映画は「市民ケーン」とありました。この映画は実際にいたアメリカの新聞王がモデルになっています。
売れるニュース(フェイクも)を流して新聞王となった主人公のケーンは、世界中の富や宝を手に入れますが、他者の助言には全く耳を傾けず、家族・友人はすべて去り、宮殿のような家で一人死んで行きます。死に際に「バラのつぼみ」という謎の言葉を残して。
これはトランプ氏自身のことを描いた映画ではないかという気持ちになります。
トランプ氏は金も名誉も領土も、ありとあらゆるものを欲しがります。欲望には終わりがなく、常に次の欲望が出てきます。じっくり深く取り組むことはなく、欲望が変わりやすいのも特徴です。
映画のケーンは子供の時に大きな富を手に入れますが、同時に大事なものを失います。トランプ氏も失った何かを埋めようと、玩具を次々と手に入れても満足しない子供のようなことを繰り返しているように見えます。玩具を手に入れるためには他者への配慮などありません。
トランプ氏がこのように自分の内的な渇望で行動しているとしたら、「予測不能」と言われるのも無理ありません。
トランプ氏が果たしてケーンのような運命をたどるのか、それとも・・・。
予測不能ですが、国民の気持ちは徐々に離れつつあるようです。
