私達は学校で、日本の歴史、世界の歴史を一通り学びます。しかし歴史は日々新しい発見があり、気がつけば、昔習った歴史はかなり変わっていたりします。また、どの立場から見るかによって、歴史の意味は随分変わるものです。
これは、私達自身の歴史についても言えることです。例えば、子供の頃から親に叱られたり無視されることが多く、いつも自信を持てず周囲を気にして生きてきた場合、何かあるとすぐ自分を責めることが多いものです。自分の歴史も、喜びに乏しい暗い歴史になっているでしょう。これでは、親や周囲が中心の歴史で、自分は陰に追いやられています。
これを自分中心の歴史に書き替えて行く必要があります。大きな問題でもないのに、些細なことで叱られるのは、親の感情のはけ口にされていたのかも知れません。無視は、親が自分達の問題に捉われ、子供を見る余裕がない結果だったのかも知れません。いずれにせよ、子供の問題ではなく親や周囲の抱える問題だったわけです。
自分は悪くない、問題の多い状況の中で、弱い立場の自分がマイナスの側面をしょい込んでしまったのだと気づけば、歴史の見方は変わります。しかし、しょい込んだマイナスの感情は無意識の罪悪感になってしまい、なかなか取れないものです。
自分を肯定してくれる環境に身を置いて、自分の歴史を見直し、書き替えて行きましょう。自分をもう一度育てて行くつもりで。