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一本の道

後悔だらけの人生。あのようにしたのが間違いだった、こうすれば良かったと、悶々として生きるのは、辛いものです。

後悔ばかりだと、自分に自信が持てず、やる気が出ず、何でも叶う夢の世界に逃げたくなります。気分はうつうつ。

このような時、人生を振り返っても、後悔しているところばかりが見えて、つながりのある人生には見えません。

現代の社会では、どのような場面でも、評価がつきものです。社会の評価をそのまま自分に当てはめていると、少しでも評価が落ちると不安になります。

この社会で生きて行くには、社会の評価とは別に、自分に添った評価を持つことが必要です。自分に添ってありのままに認めてくれる家族や周囲の評価は、自分を支えてくれるでしょう。そのように、自分の中にも、ありのままの自分を認めて評価する気持ちを育むことが必要です。

後悔だらけの人生は、自分に添った評価が乏しいのかも知れません。ありのままの自分を認めて評価できるのは、人生の大きな課題です。

それまで、親や周囲にありのままの自分を認めてもらえなかった場合、自分で自分を認めるのは難しいものです。周囲と比較して自分を見るため、自分の評価が定まらず、ややもすれば劣っている部分にだけ目が行きます。評価が定まらないと、自分の行動に自信が持てず、後悔することが多くなります。後悔ばかりして、うつうつしている自分がそこにいるのです。

そんな自分を、ありのまま話せる場所で、ありのまま話してみることから始めましょう。自分を認めないネガティブな気分が、ありのままを話して受け容れられるにつれ、落ち着いてきます。

周囲と自分を比較ばかりしていたのを止め、自分の気持ちに耳を傾けてみましょう。自分を認めることができると、気分は徐々にポジティブになります。

 

過去は後悔の対象ではなく、人生の一過程として見えてきます。今までの人生が、一本の道としてつながってきたのです。