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子供時代の大事

子供時代はのんびりと遊んで、とは行かないのが現代です。

勉強に始まり、習字や音楽、スポーツ、語学と、毎日のように習い事をしている子供も多いようです。おまけに学校からは宿題が出ます。これでは、大人より忙しいかも知れません。親からすれば、社会に出る前の基礎作りで、しっかりとたくさんの基礎を作った方が良いと考えるのでしょう。

確かに、このような目に見える習い事も大事ですが、最も大事なものは目に見えないものです。それは、この世に生きることについての安心感、そして自分に対する安心感です。

親が協力し信頼し合って家庭を作り、子供としっかり向き合っていれば、子供は安心感を持って自分らしく生きようと励みます。普遍的な家庭の在り方です。

しかし、何らかの事情で親が、このような家庭を作れず、自分達の都合を優先したり争ったりしている場合、子供はいつも不安で、何とか家を明るくしたり、親の役割を補おうとしたりして、不安を解消しようとします。子供の関心は自分にではなく、いつも周囲の情況に向かっているのです。

子供の努力にも関わらず、周囲はほぼ変わらないまま、子供時代は終わってしまいます。不安を抱えたままで、大切な安心感を育てることが出来ないまま、大人になってしまったのです。

自分や社会に対する安心感がないと、常に周囲を基準に考え、自分の欲求が良く分からず、何をしても虚しい気分が残ります。この状態が続くと、生きるのが辛くなって来るでしょう。子供時代に安心感を得ることは、習い事よりはるかに大事な、人生の土台作りなのです。

 

不幸にして安心感を得られなかった場合、今からでも遅くありません。子供時代の自分に向き合い、誉めてやり、労わってやり、傷ついた出来事にはしっかり手当して、その時の辛かった気持ちを受け止めてやりましょう。手伝ってくれる人(専門家など)を探し、子供の成長を見守るように、根気強く向き合い続けましょう。自分の中の子供が少しずつ癒され、安心感を持てるようになり、成長して行きます。