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差別と偏見

差別や偏見はあってはならないと、ほとんどの人が思っているでしょう。しかし、人の心から差別や偏見をなくすのはとても困難です。

なぜかと言えば、私達は自分に対し多かれ少なかれ差別や偏見を持っているからです。周囲と比較して自分は劣っているのではないか、逆に偉いのではないかなど、他者と比較して自分を評価するのは自分に対する一面的な見方で、一種の差別や偏見と言えるでしょう。

では、人と比較せず自分を評価することはできるのでしょうか。

これは自分に対する信頼感があれば可能です。

その信頼感は、両親からの信頼感など、まず与えられたものから始まります。与えられたものを土台にして努力し、今度は自分で自分に対する信頼感を育てて行きます。

挫折しても、また周囲の信頼で立ち直ったり、自分をもう一度信頼してやり直します。これがうまく行かないと、自分はダメな人間だとして自分に対する偏見に陥り、意欲を失くすようになります。もともと信頼感を与えられていないと、自分に対する評価が一定せず、信頼感を育てるのがとても難しくなります。

自分に対する信頼感は、常に周りから与えられたり、自分の中で作り続けることが必要なのです。信頼感が途切れた途端、私達は自分に対し偏見や差別心を持ち、生きることが不安になったり、意欲を失ったりします。

社会で起きる差別や偏見も、互いの信頼感の欠如が大きな要因でしょう。

 

一生懸命に生きている自分が信頼される場が、どんな人にも必要です。そして、一生懸命に生きている自分を信頼することが必要です。