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主役を自分に

自分は自分の人生の主役、なぜならこうやって生きているのは自分なのだから、と思っていませんか?本当にそうでしょうか。

自分が嫌い、自分なんてダメだと思っているあなた、そうして自分を否定している間は、人生の主役は自分ではありません。多分あなたより強力で誰とも代えがたい人との関係の中で、相手を主役にし、自分の欲求を抑え込み、そして自分の人生の脇役のまま生きて来たのです。

例えば、親の機嫌を取り、親の認める良い子になるために、自分の欲求を抑え込むと、主役は親になります。この生き方を続けると、いつも主役は自分以外の人になってしまいます。

自分に対していつも否定的な気持ちを持ち続け、生きている実感が乏しくなります。こうなると、人生は辛いものになります。

気分を晴らすには、刹那的な楽しみを求めるしかありませんが、一時的なもので、解決策にはなりません。

主役を自分に取り戻すには、自分に寄り添って、自分のことを考えてやることです。

幼い頃の自分から始まり、じっくり思い出せば、まるで発掘するように次々と忘れがたい場面が出てきます。そこで、自分を主役にして考えましょう。

親を喜ばそうと頑張っていたのに、頭ごなしに否定されたことを思い出したら、自分に寄り添い、よく頑張っていたのに悔しかったねと慰めてやる。

今までは自分がダメだったと思っていたでしょうから、反対側に大きく転換しましょう。自分の問題ではなく、認めようとしなかった親の問題なのです。

この時に出て来る、悔しさ、寂しさ、悲しさなどの感情を受け止めてやることが大切です。一緒に受け止めてくれる信頼できる人(専門家など)を探しましょう。

 

こうやって、一つ一つの場面で主役を自分に戻し続けて、やっと自分の人生の主役に復活できるのです。