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「自分」をつくる

自分は人生の主役。もし自分が希薄だと、主役のいない人生となり、いつも周囲をうかがいながら右往左往することになります。

ところで、この自分はどうやってできるのでしょう。

例えば幼い時、一生懸命マンガを描いて親に見せたとします。親が「そんなくだらないものを描かないで、勉強しなさい」と言ったとしたら、親に認めてもらうことを期待していた子供は、傷ついてもうマンガを描かないかもしれません。

マンガという自己表現の手段で、自分を表現し伝えたのですが、否定され不安になった子供は、マンガを描く自分を否定します。親に認めてもらうには、勉強しないといけないといけないのです。

こうして、自分の欲求に添った自分より、周囲に認められる自分が優先されるようになります。周囲は移ろいやすく、いつも関心を示してくれるわけではありません。関心を得られないと虚しさを覚え、さらに頑張るか、虚しさを埋めてくれる刺激物(酒など)に頼るようになったりします。

もちろん、親に否定されても自己主張を貫く人もいますが、親以外に理解者を持っていることが多いものです。

自分の欲求に添って日々努力すれば、それが柱となり、自分が自分の人生の主役となります。もちろん成功ばかりではなく、失敗することも多いでしょう。それも含めて受け容れることが、自分の人生なのです。

周囲から認められることだけが人生の目的になると、失敗することができません。そこで無理を重ねたり、感情を抑え込んでうつ状態になったりします。

いつまでも周囲本位の状態とは、一種の依存状態で、自分に自信が持てないため生き辛いものです。

 

自分の欲求に耳を傾け、自分の足で歩いてこそ、意味ある人生を創造できるのです。