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信じる力は生きる力

現在起こっている、ロシアのウクライナ侵攻。

劣勢と見られていたウクライナの抵抗は強く、ロシアの破壊的な攻撃に持ちこたえています。このウクライナの人々を支えているのは、日々発せられる、ゼレンスキー大統領の言葉の力が大きいでしょう。

ロシアの非を国際社会に訴え、具体的な支援を強く要請し、国民にウクライナを守り抜こうと断固とした口調で呼びかけています。攻撃と破壊の中で、国民を信じ自らを信じるその言葉は、不安をはねつける確かな力となって人々の心に届きます。

国民に心の柱となる信頼感と勇気を日々届けられるとは、卓越したリーダーと言えます。

私達の心の中の信頼感も、日々、家族など周囲から届く言葉で醸成されるものです。

信頼感のある言葉が届かず、不安感ばかり届いていたら、心の中に信頼感が育ちません。

信頼感が乏しいと、自分も他者も信じることができず、周囲をうかがいながら周囲に合わせて生きるようになります。自分の人生を生きることができず、いつも何かに脅え、それから逃れようとする人生になります。

何かに没頭して、束の間の一体感で不安を忘れようとしたり、不安を和らげてくれる酒やギャンブルに頼ったり、信頼感の乏しさを埋めるため、多くのことが試みられます。しかし、信頼感ができない限り、何を試みても生きている実感は希薄なものです。

 

人生のどの時期であれ、信頼感を心の中に作ることは、人生の最大で必須の目標と言えるかも知れません。