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先延ばし

面倒なことはつい先延ばしにするのは、よくあることです。しかし、いつかまた必ずその問題が蒸し返してきます。そこで再度先延ばしにするか、思い切って取り組むかになります。

思い切って取り組めば案外早く解決することが多いのですが、一度先延ばしにするとそれだけで厄介な問題のように感じてしまうものです。

先延ばしをする癖がつくと、あらゆる場面に影響が及びます。その結果、自分には問題解決能力が乏しいという不安が増し、問題をやたら大きく感じる傾向が強くなります。こうして自分で作った壁に阻まれ、いろいろな問題の先延ばしが続いて行きます。

この悪循環に陥ると、自分だけの力で脱出するのは難しくなります。先延ばしは問題をどんどん重くして行くので、まず先延ばしを止めるという決断が必要です。

次に協力者が必要です。先延ばしを責めることなく、止めるための工夫を一緒に考えたり、先延ばしが少しでも減れば一緒に喜んでくれたりするのが協力者です。その協力者を得るためには、先延ばしの問題で困っていることを率直に認めて、適切な相手に相談できることが必要です。

 

ともすれば個人の問題とされがちな先延ばしの問題ですが、このような心の問題は私達誰しもが陥る可能性があります。個人の問題として抱え込むことなく、お互いの問題として認め合う雰囲気が作れればと思います。