自分が嫌いなあなたへ

 日々、カウンセリングに来られる皆様に、自分をどう思っているかたずねると、ほとんどの方が「自分が嫌い」とおっしゃいます。

 

さて、あなたが嫌いな人と、四六時中一緒にいると考えてみてください。気が休まらず憂うつで、何とかその人から離れたいと思うでしょう。

 

自分が嫌いでも同じです。いつも憂うつでやる気が出ず、そんな自分を変えたいと思うが変えられず、自分を責めてますます自分を嫌いになる・・・悪循環ですね。

 

自分を嫌いとは、自分はダメだと自己判断していることなので、苦しくても、人には恥ずかしくて言いにくいですね。むしろ虚勢を張ったり、何の心配もないように見せかけたりして、内実はとても孤独です。

 

 ところで、そもそも自分が嫌いになった原因は自分にあるのでしょうか?

 

そもそも「自分」とは、果たしてどこからどこまでを指すのでしょう?

 

 例えば、人に関心を持たれるとうれしくなり、頑張って自己評価も上がるということがあります。人に全く関心を持たれないと、不安で意欲も湧きません。このように「自分」とは周囲との関わりの中で常に動いているもので、自分一人でコントロールできるものではないのです。

 

 つまり、「自分が嫌い」とは、自分の努力だけではコントロールできない困難な状況にあることを表した言葉なのです。

 

 「自分が嫌い」とは、「自分は困難な状況で苦しんでいる」と言い換えられるのではないでしょうか?